スマートグリーン

2021/06/01 11:13

静岡県磐田市の農場でブルーベリーを栽培する永井さんは太陽光パネルの下で農業をするソーラーシェアリングやICT(情報通信技術)を導入した農業を実践しています。新しい農業への挑戦に込められた思いや仕事への思いについてお話伺ってきました!


<プロフィール>

永井重政(ながいかずまさ)さんは農業機械の修理の会社で18年間勤務。退職後、以前の会社のお客様の要望から農業機械修理の会社を設立。その後、縁あって、ソーラーシェアリングと呼ばれる次世代型農業システムの農業に参入。現在は農業機械の修理屋とブルーベリー農家の二足のわらじを履く。


ーソーラーシェアリングとは?ー

ソーラーシェアリングとは農地の上に高い架台と太陽光パネルを設置し、その下で農業を営む新しい農業の形。静岡県磐田市の農場では発電した電気は農場の電気でまかなわれ、残った電気は売電している。売電収入は農業の課題の一つである「収入の不安定さをサポート」する。磐田農場のブルーベリー栽培は水や 養液、温度、湿度など、全てICTで制御され、新規就農者が農業へ参入しやすいかたちになっている。

ソーラーシェアリングについての詳細についてはこちらhttps://smartblue.jp/about/


ー農業をはじめたきっかけはなんですか?


 農業機械の修理をやっているころから農業をやりたいと思っていたんです。農業機械の修理をしている中で、農家さんがどうしたら使いやすくなるとかどういう風に調子が悪いのかとか自分が使ったことがないもんで、お客さんの要望に応えることができないんです。でも農業をやって、農業機械を使う機会があれば、お客さんの感じる違和感を知ることができて、お客さんの要望に沿った修理ができる。だから農業機械の修理をやっている頃から農業に興味があったんです。

その中で、たまたま親戚の農地でソーラーシェアリングをやるっていう話があったもんで、農業を始めたんです。



ー実際に農業を始めて、大変なことはありますか?


 大変なことといえば、やはり収穫作業、あとは、ブルーベリーが元気ないときに原因をさぐるのが難しいですね。それが農業ってもんだけどね。

 今やっているソーラーシェアリングの農業の形は時間に縛られず、自由に農業をすることができるので、大変なことは少ないです。だからもっと農業をやりたい!と思ってます。

 農業機械の仕事をしていて、農業の高齢化や耕作放棄地の問題を肌で感じるんですよ。未来世代に農業を残していく為に、まず先に自分が未来につながるような農業の新しい形を実践して、「こんな方法もあるよ!」って提案できるようになったので、農業をやってよかったと思います。



ーやりがいは何ですか?


 やっぱり食べてくれた人が喜んでくれることです。ECサイトでの販売なので、お客様と直接やり取りができて、声を直接聞くことができるので、喜んでもらえたというのはとてもうれしいです!喜んでいただけるので、お客様に本当に良いものをお届けするという責任を感じます。



ー磐田農場のブルーベリーの魅力を教えてください!


 1つは、ブルーベリーを一番新鮮な状態で出せているということです。磐田農場のブルーベリーはほとんど直接販売していて、収穫したものを直接お客様にお届けできるので、とても新鮮な状態でお届けしているという自信があります。

 2つ目は、6種類の品種を育てているので、それぞれの品種の味の違いを楽しんでいただけることです。他のところはいろんな品種を育てていても、大量生産のため全てミックスしてしまうことが多いですが、磐田農場では収穫や選果作業を丁寧に手作業で行っているので、それぞれの品種を楽しむことができるんです。他の農場とは違うものを出せている自信があります。



 すごく温和な雰囲気な永井さんですが、今回の取材を通して、心の中にはブルーベリーの栽培に対するプロ意識や農業の未来に対しても熱い思いがありました。その熱意の中心には

家族や地域の方、そしてブルーベリーを楽しみにしてくれているお客様の存在がありました。

そんな優しい永井さんが作るブルーベリーは思いのつまった優しい味がします。